まやかしの世界

マウナケア山頂から見た

美しい空の写真から

今日のブログはスタートです。

さて、

前回の『自分と自分の人生に責任を持つ』

に続いて

『まやかしの世界』

あなたが生きている世界は

どんな世界ですか?

と聞かれたらどう答えましょう…

殆どの人間が生きている世界が

『まやかしの世界』、

そして本来、私たち人間が生きていた世界が

『自然界』です。

何言ってんの?って思われるかもしれませんが

まやかしの世界は簡単に言うと

自然界から人間を切り離した世界です。

星野道夫さんの『旅をする木』で

池澤夏樹さんが解説を書いているのですが

そこにこんなことが書かれています。

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人間は文明を作ることで自然の厳しさから逃れ、安楽に暮らすようになった。それはそれで結構なことだが、そのために生きるということは鮮明な喜びではなくどこかぼんやりとした曖昧なものになった。
早い話が、ぼくたちは雪原を歩いて行くオオカミの姿を遠くから見ることがなくなった。地平線にかすかに見えている飢えの恐怖によって日々の暮らしを引き締めることがなくなった。生きることの手応えを失った。目前の風景のむこうに霊的な風景を見ることがなくなり、それを補うために怪しい宗教をたくさん発明した。つまり、代替物ばかりの、無理に無理を重ねた生活をしている。すべて自然に任せていれば安心だったのに、小賢しい知恵でそこから出てしまった。
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人間は文明を持ち利便性を追求しました。

それはそれで悪い事では無いのですが、

それによって感じること、考えることをしなくなり

受け身で生きている人が殆どだと思います。

私たちは生まれた瞬間から

先人たちが受け継ぎながら作った

自然界とは程遠いまやかしの世界にいます。

それは人が作ったものだからこそ

調和を保つのが難しく

帳尻あわせのように沢山の

常識というルールや観念で覆われた世界。

複雑すぎるまやかしの世界の渦の中で

私達がシンプルに生きることは難しく

当たり前のことすらまやかしの霞が邪魔をして

見ることは困難です。

TVのニュースを鵜呑みにしたり、

流行りに乗ってダイエット食品を

あれやこれやと買ったり、

〇〇は悪い!と聞けば一緒に〇〇を攻撃したり、

 いい大学に行って公務員!外資!

まやかしの世界の住人は疑いもせずに

用意されたエスカレーターに乗って

一生を終えます。

自分で考えることが苦手なのです。

思い当たる節がある人もいるかもですね。
そんな中で

『まやかしの世界』から抜け出せる人がいます。

それは昨日のブログにも書いた

『自分と自分の人生に責任を持つ』人です。

自分で人生の舵取りをしているので

まやかしの霧も切り裂いて

我が道を見つけ進むことが出来ます。

それでは

『自然界』では自分に責任を持てている人が

生きていけるのか?

と聞かれるとYES!ではありますが…

ちょっと違う所を目指しませんか?

と言いたくなります。
『自然界』は広く考えると

宇宙も含みますが、

今回は地球だけで見ての

簡単コースでお話しをさせて頂きます。

私たちは人間は

元来自然の生態系の1つに過ぎません。

この星の生態系には4つのグループがあり

消費者(動物)
生産者(植物)
還元者(菌類)
環境    (無機物)

全てが絶妙なバランスで関わり合い

調和を保って地球を維持しています。

いや、

いました。ですね。

人間が文明を発展させ

自分たちを生態系から切り離して

まやかしの世界を作り始めてから

調和は崩れはじめました。

もののけ姫やナウシカを観られると

感ずる物があるかもです。

自然界はただただシンプル。

人間は力強く命の火を燃やして生きます。

山や空や海

風や水や空気

自然をすべての感覚を使って感じ、

自然界の輪の中に自分が含まれていること実感します。

植物や鳥、虫や菌や石などが皆互いに

与え、与えられるという自然界の輪。
ただ、

アラスカのような大自然の中で生きていきましょう!

というのは今のこの時

ちょっと違うかなと思います。

暮らしたい人は暮らせばいいのですが

この時代にはガッツリとインディアンのような暮らしに

皆んながみんな戻せないと思います。

戻さなくていいのです。

まずは『まやかしの世界』から

自分の舵取りで脱出すること!

そして

自分も自然界の輪の中にいると自覚しましょう。

私は自然界には戻れないにしても

自然と人間が上手く一緒に生きていく

バランスの良い距離があると思っています。

昔の日本人が自然を敬い感謝して

海の神様、山の神様、川の神様など

自然を信仰して

必要な分だけを自然から頂いていたのは

丁度良い距離であったのではないかな

と感じています。
人間の文明の発達は

環境を破壊してきましたが

環境を良くすることも出来ます。

荒れた大地を自然に任せたら10年かかる所を

2年で治すことが出来る力が人間にはあると

どこかの記事で読んだことがあります。

文明も使い用なのです。

だから今の時代の人間は

消費者というグループに属しつつ

その他の生産者、還元者、環境の

サポーターとして自然界の輪の中に

ちょっとはみ出しつつも

入って行けば良いのではないかなと

思うのです。


……書きたいことがモリモリすぎて

ぐちゃぐちゃな文章になってしまいましたが
(耳をすませばの雫の気分です。)

私から見た現時点での世の中のまとめです。

まだまだありますが

結構なエネルギーを使うので

また次回にf^_^;)

皆さんはどのように見えているのでしょうか?

いろんな人がいて

いろんな考え方や捉え方があって結構!

それが当たり前ですので

私の話が正解!ではありません。

あくまでも私の中の正解です。

ご自身でしっかり舵取りをされていれば

ご自身の正解がまた別にあるかもです。

皆んなそれぞれに自分で作った世界があります。

(これはまやかしと自然界のお話とは別の枠…また今度!)

だから答えが違うことに恐れないでいいのです。

あなたはあなた。私は私。

それでいいのだー!!です。

長くなりましたので今日の所はこの辺で。

ありがとうございました (●⁰౪⁰●)